特色
外傷など一般的な整形外科に加え、外科手術、慢性疾患やスポーツ外傷の治療など幅広く対応します。
対象疾患
現在の日本社会は、総人口は減りつつも、2019年には65歳以上の人口が28%を超え(先進諸国、世界第1位)、今後も高齢化率の増加により、要支援、要介護者が増えることが予想されております。介護が必要になる原因のトップは運動器疾患で、転倒・骨折が12.5%(女性15.2%、男性7.1%)、関節疾患が10.2%(女性12.6%、男性5.4%) となっております(内閣府平成30年高齢社会白書より)。
ご高齢の特に女性の方の骨折は骨粗鬆症と関連していることが多く、骨粗鬆症治療を行うことが骨折予防につながると期待されておりますが、治療率は約20-30%程度と言われており、まだまだ治療が普及していないのが現状です。また、変形性膝関節症による歩行時の膝の痛みや、腰部脊柱管狭窄症による歩行中の下肢痛により、自分の思い通りに歩行ができず、筋力が低下し、日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が低下している方が大勢いらっしゃると思われます。
私たちは、高齢者の骨折を予防、あるいは骨折をした方が再度骨折しないよう、骨粗鬆症の検査や治療を積極的に行うよう心がけております。閉経後の女性の方は、是非相談にお越し下さい。
また、変形性関節症に対しては、的確な診断、痛みを緩和する治療(その方に適切な薬物治療や装具による治療)を相談、説明して行い、リハビリテーションで運動療法を指導し、筋力や関節機能の向上、ADL,QOLの改善に努めています。しかし、保存的治療で改善が乏しい場合は、ご本人とご家族とよく相談した上で、人工関節置換術などの手術療法を行っております。適切かつ正確な手術を行うのは当然ですが、その後のリハビリテーションも非常に重要と考えておりますので、当院の回復期リハビリテーション病棟でしっかりとハビリを行い、ご本人の回復に自信をつけて頂き、退院後の生活も安心、安定できるよう生活環境の整備や指導も行っております。
その他、救急外傷の対応、骨折の手術、スポーツ外傷、特に膝前十字靭帯断裂に対して関節鏡視下に前十字靭帯再建術を積極的に行っております。脊椎疾患に対しては、岡山大学病院と岡山医療センターから脊椎専門医を派遣していただき、より専門的な外来診療を行い、必要であれば当院で手術を行って頂いております。
地域の皆さまが、いつまでも元気で活動的であり、単に長寿社会を目指すのではなく、高齢者が自立し、生き生きとした社会であるよう、微力ながら協力させていただければと思っております。よろしくお願い致します。
医師紹介
整形外科部長
高橋 欣吾
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資格・専門医・認定医 【専門分野】
整形外科・スポーツ外傷
【資格】
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本体育協会公認 スポーツドクター
日本整形外科学会 リウマチ医
日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
整形外科医員
安岐 涼輔
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資格・専門医・認定医 【専門分野】
整形外科
【資格】