循環器科

診療担当表



関係する症状

胸痛・胸部圧迫感・背部痛
動悸・息切れ・呼吸困難
意識消失
足のむくみ

治療している主な病気

狭心症、心筋梗塞
心不全
弁膜症
心筋症
不整脈
高血圧症

治療している主な病気

冠動脈CTを検査の中心にしています
狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患(冠動脈の動脈硬化によって起こる病気)が疑われる患者さんには冠動脈CTを最初に行っています。 冠動脈CTは外来でカテーテル検査に匹敵する画像が得られる、画期的な装置です。CTで冠動脈に異常がなければ、99%の確率で冠動脈造影を行っても異常はありませんので、カテーテル検査を受ける必要がありません。また、冠動脈CTは冠動脈の狭窄(内腔)だけでなく壁の情報も得られる、つまり冠動脈に動脈硬化があるかないかがわかるという大きい利点を持っています(これはカテーテル検査では得られない情報です)。 当院では2017年3月より、シーメンス社の最新型の冠動脈CT装置(128列)を導入しています。これにより、従来、撮影が困難であった頻脈や不整脈の患者さんでも、きれいな画像が撮れるようになりました。
 

左:矢印の部分が狭くなっている(狭窄)のがわかります
右:断面図ではコレステロールが大量に蓄積して、高度の狭窄をおこしているのがわかります


 

冠動脈狭窄        不安定プラーク

冠動脈CTにより心筋梗塞を予防することが可能になりました。
冠動脈疾患の30~40%は前兆なく発症し、そのまま死亡します。したがって、症状がない患者さんで、冠動脈疾患を検出する必要があります。次の疾患のある患者さんは、心筋梗塞を一度起こした人と同程度に心臓が悪いことがわかっています。これらの疾患をもつ患者さんの20~30%は冠動脈に高度狭窄があることがわかっています。
・糖尿病
・脳梗塞
・頸動脈狭窄症
・腹部大動脈瘤
・下肢閉塞性動脈硬化症
糖尿病の患者さんでは、次の因子のある人が特に高リスクな冠動脈疾患を持っていることがわかっています。
・男性
・年齢 60歳以上
・罹病期間10年以上
・高血圧症合併例
・高脂血症合併例
急性心筋梗塞の70%は狭心症の先行なく、突然起こります。しかも、いったん急性心筋梗塞を発症すると50%は病院に着くまでに亡くなります。最近、急性心筋梗塞を起こす冠動脈狭窄は大部分が比較的軽い狭窄であることがわかってきました。
現在では冠動脈CTにより急性心筋梗塞の原因となる病変(不安定プラーク)を同定できるようになりました。つまり、将来、急性心筋梗塞を発症する患者さんを同定できるようになったのです。今後は、無症状で動脈硬化の初期の段階にある患者さんを同定し、強力な内科的治療を行うことにより狭心症や心筋梗塞の発症を予防することに重点が置かれるようになります。この症状のない動脈硬化を検出する方法として、冠動脈CTは画期的な検査法といえます。
つまり、冠動脈疾患は予防の時代となったのです。

心臓カテーテル検査
冠動脈にある程度の狭窄(通常50%以上)がある場合には、心臓カテーテル検査(冠動脈造影)を行います。冠動脈の狭窄が問題を起こすほど高度な場合にはカテーテル治療(通常はステント植込み術)を行います。 カテーテル治療が必要な狭窄かどうかは、冠動脈造影だけでははっきりしないことがあります(特に、50%~75%程度の中等度の狭窄)。この場合には、FFR(冠動脈血流予備能)を測定します。これにより、不必要なステント植込み術を避けることができます。当院の医師はFFR測定の豊富な経験があり、ステントの適応についての適切な判断ができます。 ステント植込み術については、現在は薬剤溶出性ステント(血管再狭窄を防ぐ薬を塗ったステント)が標準的なステントです。このステントにより、再治療(再狭窄)の頻度は10%以下となりました。 また、現在では上腕からのカテーテル検査・治療が標準になっています。これにより、患者さんに負担が軽く、安静時間の短縮ができます。足からのカテーテル検査でも10秒程度で止血できる装置を使用していますので、安静時間が短くなりました。

心臓超音波検査
心臓の検査として心電図とともに最初に行う検査法で、心臓の形の異常がわかります。 冠動脈CTと併用することにより、心臓の病気はほとんどすべてわかるようになりました。経胸壁エコー、経食道エコーも搭載されています。冠動脈の血流も見ることができます。

頚動脈エコー検査
頚動脈はエコー検査により壁の厚さを簡単に調べることができます。 頚動脈の動脈硬化の程度は全身の動脈硬化の程度を表わすとされており、動脈硬化の検査法として非常に簡便な検査法です。 冠動脈CTによる検査では、頚動脈に動脈硬化のある方の70%に冠動脈プラーク(動脈硬化)が見つかっています。

ホルタ―心電図
24時間の心電図を記録することができます。不整脈を検出する方法としては、一番良い検査法です。 不整脈が時々しか起こらない場合には、もっと長期間(数か月~数年間)不整脈を検出する植込み型の装置もあります。

このページの先頭へ