「医療の最先端を、災害の最先端へ」

2022.01.06

命を救うには、欠かせないものがある

 伯鳳会グループは永年、災害救援活動に注力しており、DMAT・AMATチームや、災害拠点病院・東京都DMAT指定病院などの資格を保有しております。

大規模事件や災害の度に救援活動を行なっており、最近のCOVID-19ではダイヤモンド・プリンセス号にも出動いたしました。

 

災害医療は、現地の限られた医療資源で最大効率の活動を目指しますが、被災地の医療機能が大きく損なわれたり、山間僻地などアクセス性が悪い環境であったり、充分な医療を行えない状況が数多くあります。

医療スタッフが到着しても、検査機器がなければ正確な診断は行えず、必要な処置を適切に遂行することも困難となります。

 

この度、伯鳳会グループが2021年11月に導入した”Medical-ConneX(メディカル・コネクス)”は、これらの課題を解決するためにシーメンスヘルスケア(株)とパートナーシップ契約を締結し、画像診断装置や血液生化学検査装置など、病院に匹敵する診療機能を世界で初めて同時に搭載し、電源車と共に、最前線へ投入することが可能な車両です。AI診断と最新のIT設備も備え、診断や治療連携などの情報を共有することで、より高水準な医療を即座に展開し、様々な救急災害医療を支援します。
この車両は全て自己資本によって導入し、収益を目的とせず、臨機応変な医療の展開による地域社会ならびに全国への貢献のために活用いたします。

2021年12月には、法人内で合同防災訓練を行い、近畿9府県の消防や自衛隊などが協力した合同防災訓練にも参加し、災害時の運用を見据えた訓練を重ねております。
そして、昨今の新型コロナの第6波を見据え東京都墨田区と連携し、PCR検査や肺炎の有無を調べるCT検査などを提供する「移動式医療施設」の運営訓練も実施いたしました。

この車両は、災害に限定した運用に限らず、過疎地の診療支援や健康診断など様々な活用が見込まれる、新しい医療の形を体現したものです。

私どもの活用によって、より多くの施設が導入し、日本の医療がより良くなることを願ってやみません。

 

<過去の災害派遣実績>

・2006年:新潟中越沖地震

・2007年:能登半島地震

・2008年:岩手・宮城内陸地震

・2008年:秋葉原通り魔事件

・2011年:東日本大震災

・2013年:台風26号大島災害

・2015年:東日本豪雨・常総水害

・2016年:熊本地震

・2018年:西日本豪雨

・2019年:台風15号房総災害

・2019年:台風19号世田谷記念病院

・2020年:COVID-19関連(武漢チャーター機・ダイヤモンドプリンセス号)

 

<直近の防災訓練活動(東京曳舟病院)>

・2017年6月:爆破テロ対応訓練(伯鳳会グループ)

・2017年11月:外国人対応訓練

・2018年4月:新型インフルエンザ対応訓練

・2018年12月:水防訓練(伯鳳会グループ)

・2019年8月:大規模イベント時の爆発対応訓練

・2019年12月:水防訓練(伯鳳会グループ)

・2020年12月:Medical-ConneX合同防災訓練(伯鳳会グループ)

・2020年12月:近畿9府県 広域合同防災訓練(伯鳳会グループ)

・2020年12月:新型コロナ Medical-ConneX 移動病院運営訓練