──── 赤穂という風土、その熱源。
──── The Legacy of Ako: Salt, Samurai, and the Spirit of Innovation.
兵庫県南西の端、瀬戸内海に面したこの街には、古くから二つの「白」がありました。 一つは、陽光に輝く波と、そこから生み出される「塩」の白。もう一つは、降りしきる雪の中で主君への忠義を貫いた、「義士」たちの純白の精神です。

赤穂(AKO)は、単なる歴史の通過点ではありません。 この土地に刻まれた「知恵」と「不屈の意志」は、現代の私たちが担う医療の使命と深く共鳴しています。

太陽と海が生んだ「科学」の原点The Wisdom of Salt

赤穂の歴史を語る上で、まず外せないのが「地形」です。背後には山々、千種川が運ぶ水と土、そして目の前に広がる遠浅の海。 この「川×干潟×海」という特異な条件は、日本一の品質を誇る「赤穂の塩」を生み出しました。瀬戸内の穏やかな海、日照、風、そして干潟の条件が揃うことで、赤穂は製塩に適した土地となったのです。

塩づくりとは、自然任せの作業ではありません。潮の満ち引きを計算し、風を読み、太陽熱を濃縮する。それは江戸時代における最先端の化学プラントであり、この地の人々は古くから、自然現象を論理的に解明し、コントロールする「科学的な思考」を持っていました。 命の維持に不可欠なミネラル=塩を、全国へ送り届ける。 この地はかつてより、人々の生命(いのち)を支える供給基地だったのです。

塩は生活必需品であり、流通の要でもあります。
つまり、塩づくりは単なる産業ではなく、赤穂の雇用・物流・商い・人口の動きまでを連鎖的に形づくる基盤でした。

赤穂は古くから「科学的な思考」と「産業」が先にあり、その上に歴史が積み上がった町なのです。

「忠臣蔵」に見る、チーム医療の精神性The Spirit of Samurai: Teamwork

世界的に知られる「忠臣蔵(The 47 Ronin)」の物語。 赤穂は、悲劇と再生の舞台でもあります。しかし、私たちがこの歴史から学ぶべきは、単なる仇討ちのドラマだけではありません。

彼らが成し遂げたこと。それは、極めて困難な状況下での「緻密な計画立案」、個々の役割を全うする「プロフェッショナリズム」、そして目的のために命を燃やす「献身」です。 バラバラになった組織が、一つの目的のために再び結集し、規律を持ってミッションを遂行する。 この赤穂浪士たちの姿勢は、現代における「チーム医療」の原点とも言える精神性を帯びています。 DMAT(災害派遣医療チーム)をはじめ、有事の際に迅速に連携し、地域を守り抜く当院のスタッフの血脈には、この土地特有のDNAが息づいているのかもしれません。

物語としての「忠義」を超えて、組織としての「強さ」が、この町のDNAには刻まれているのです。

赤穂忠臣蔵のイメージ

開かれた港、未来への航路A Gateway to the Future

城下町として整備された赤穂は、同時に「港町」としての顔を持ち続けてきました。江戸時代には西廻り航路の寄港地として、赤穂の塩を上方や江戸へ運ぶ塩廻船の出港地として栄えました。 閉鎖的な都市ではなく、海を通じて常に外の世界と繋がり、新しい物資や情報、多様な価値観を受け入れてきた歴史があります。 瀬戸内の穏やかな気候と、外からの風を拒まない開放性(Openness)。 この風土が、県内外から多くの医療人や研修医、そして患者様を受け入れる、赤穂の懐の深さを形作っています。

港町特有の「ほどよい開放感(Openness)」。
外からの風を拒まず、新しい技術や価値観を柔軟に取り入れるこの風土こそが、先進医療を追求する現在の赤穂の姿勢を支えています。

港町は文化の混ざり方が違います。新しい技術、食、言葉、価値観が流入し、地域に浸透していく。 赤穂の「ほどよい開放感」は、この瀬戸内的な性格に支えられてきた側面があります。

歴史の上に、未来を築くBuilding the Future

塩によって経済を支え、港によって文化を運び、義士によって精神を磨いてきた街、赤穂。 時代は変わり、産業構造や生活様式が変化しても、この街の「骨格」は揺らぎません。

かつて塩が人々の命を支えたように。 かつて侍たちが揺るぎない信念で主君を守ったように。

今、私たちは「医療」という形で、この地域の命と健康を守り抜きます。 歴史あるこの地で、最先端の技術と、変わらぬ情熱を持って。

近代に入ると、交通・産業構造・労働の形が変わります。
赤穂もまた、塩を軸とした産業の位置づけが変化し、町の働き方や人口構造が更新されていきました。

赤穂の歴史と伯鳳会の沿革Chronology of Ako & Hakuho-kai

昭和37年2月11日 古城外科開設
昭和39年10月9日 古城病院開設(診療所より病院へ)
岡大客員教授 寺本先生による手術
職員によるお花見
赤穂中央病院 建築中
赤穂中央病院 本館開設
赤穂中央病院 開院
赤穂中央病院 南館増築
赤穂中央病院 本館増築
  • 古代〜川と海の条件を背景に、沿岸の生活と交易が育つ
  • 江戸中期城下町として整備、藩政と都市構造が形成される
  • 江戸後期赤穂事件が後世に語り継がれ、地域像にも影響を与える
  • 近代〜塩づくりが経済・流通・人口を支える中核産業として機能
  • 1962年 2月古城外科 開設
  • 1964年 10月古城病院 開設(診療所から病院へ)
  • 1970年 5月医療法人伯鳳会 古城病院に改組
  • 1984年 10月古城病院から医療法人伯鳳会 赤穂中央病院に名称変更
  • 1991年 4月播磨科学公園都市に古城診療所 開設
  • 1994年 11月伯鳳会訪問看護ステーション 開設
  • 1995年 10月介護老人保健施設 伯鳳会プラザ 開設
  • 2000年 8月赤穂中央病院附属ジャスコ診療所・ジャスコ治療院 開設
    (2011年4月 イオン診療所に名称変更)
  • 2001年 1月初代理事長 古城猛彦 死去
    2代目理事長 古城資久 就任
  • 2001年 4月デイサービスセンターいきしま 開設
  • 2003年 6月赤穂中央病院:外来分離、赤穂中央クリニック 開設
    (2007年4月 赤穂はくほう会病院に名称変更)
  • 2003年 8月はくほう会デイサービスセンター 開設
  • 2003年 11月赤穂中央病院:卒後臨床研修病院(管理型)取得
  • 2004年 4月赤穂中央病院:DPC参加
  • 2005年 4月西はりま医療専門学校 開校
    (2016年4月 はくほう会医療専門学校赤穂校に名称変更)
  • 2005年 9月社会福祉法人玄武会 玄武会ヒルズ 開設
  • 2005年 10月明石はくほう会病院 開設
    (2012年12月 明石リハビリテーション病院に名称変更・新築移転)
  • 2006年 8月生活習慣病管理センターフィジカルフィットネス 開設
    (2007年8月 パワーハウス赤穂としてリニューアルオープン)
  • 2007年 2月産科婦人科小国病院 開設
  • 2007年 5月塩屋の家 開設
  • 2008年 4月惣門の家 開設
    坂越の家 開設
  • 2009年 4月かみかわ健康福祉の郷 開設
    介護老人保健施設かみかわ 開設
    二見の家 開設
    医療法人伯鳳会 生活介護事業所はくほう 開所
  • 2010年 1月大阪市民病院事業継承、社会福祉法人 大阪暁明館 経営権取得
  • 2010年 7月赤穂中央病院:看護7:1(一般病棟入院基本料7対1入院基本料)取得
    赤穂中央病院:病院機能評価審査体制区分3(Ver.6)認定
  • 2012年 4月大阪暁明館病院:大阪市より此花区南西部地域包括支援センターの運営を受託
  • 2012年 7月赤穂中央病院:回復期リハビリテーション病棟入院料1取得
    広域医療法人伯鳳会 認可
    白鬚橋病院 開設
    介護老人保健施設ベレール向島 開設
    認知症対応型通所介護わかくさクラブ 開設
    むこうじま地域包括支援センター 開設
    むこうじま高齢者みまもり相談室 開設
    居宅介護支援事業所 むこうじまケアプランセンター 開設
    訪問看護ステーションしらひげ 開設
  • 2013年 4月大阪暁明館病院 新築移転
    社会福祉法人玄武会 介護老人福祉施設 櫂の家 開設
  • 2013年 7月たんぽぽ保育園 新築移転
  • 2014年 4月はくほう会医療看護専門学校 開校
    (2016年4月 はくほう会医療専門学校明石校に名称変更)
    就労継続支援A型施設はくほう 開設
  • 2015年 3月社会福祉法人玄武会 デイサービスセンター櫂のつどい 開設
  • 2015年 4月はくほう会セントラル病院 開設
    介護老人保健施設はくほう 開設
  • 2015年 6月白鬚橋病院:看護7:1(一般病棟入院料7対1入院基本料)取得
    赤穂中央病院:病院機能評価3rdG Ver1.1審査受講
    藤の家 開設
  • 2015年 7月社会福祉法人あそか会が伯鳳会グループへ
  • 2016年 10月医療法人五葉会が伯鳳会グループへ
  • 2017年 4月東京曳舟病院 新築移転(旧:東京白鬚橋病院)
  • 2017年 7月大阪陽子線クリニック開設
  • 2017年 11月看護小規模多機能型居宅介護 ライフサポートナース向島開設
  • 2017年 12月社会福祉法人玄武会 マスターズ倶楽部開設
  • 2018年 4月医療法人藤森医療財団が伯鳳会グループへ
  • 2019年 3月医療法人積仁会が伯鳳会グループへ
  • 2020年 7月大阪中央病院開設
  • 2022年 4月サービス付き高齢者向け住宅 若草の家 開設
  • 2024年 4月はくほう会加古川病院 開設
  • 2025年 4月医療法人義方会が伯鳳会グループへ
  • 2026年さらなるグループ拡大へ。医療・介護・教育を網羅する、全国にネットワークを持つ医療拠点として発展中

この土地に刻まれた記憶と精神(スピリット)を、
正統に受け継ぐ唯一無二のグループとして。
伯鳳会は、赤穂の歴史という揺るぎない地盤の上で、
次代の医療を切り拓き続けます。

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