医療法人伯鳳会 赤穂中央病院

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兵庫県赤穂市惣門町52-6 TEL:0791-45-1111

兵庫県赤穂市惣門町52-6

0791-45-1111

リハビリテーション部

reha

言語聴覚療法(ST)

言語聴覚療法ってなに? 人は誰でも病気にかかります。病気によって失うものは少なくありません。でも、病気で生きがいまでを失いたくはない…地域の皆様のそのような声に寄り添い、わたしたちは「人とつながる生きがい」、「食べる生きがい」を専門的に支援します。 ことばを使って意思疎通ができるのはヒトだけといわれます。声に出すことばだけでなく、文字やジェスチャー、時には微笑みやアイコンタクトなどあらゆる手段を通じて、自分以外の人と意思疎通をはかり、心を通わせます。また、ことばは時間や空間の制限からも自由になります。創り出したアイデアや物は、次世代の人に伝え、ヒトだけが文明を手に入れることができました。一方でことばを豊富に使える口から喉にかけての構造は、誤嚥する(食べ物が気管の中に誤って入ってしまう)運命も背負いました。 脳卒中では多くの場合、この人間らしさの象徴ともいえる「ことばを使うこと」を頂点にした脳の機能に混乱をきたします。例えば記憶する力や集中する力、社会で適切に行動する力などに支障をきたす高次脳機能障害と呼ばれるものです。また、うまく飲み込むことができず、容易に誤嚥をしたり、食事自体を楽しめなくなる嚥下障害という状況に陥ります。これらは脳卒中の方だけでなく、高齢者の様々な病気や、こどもの発達過程でも生じることがあります。 私たち言語聴覚士はしっかりと症状とその背景を分析し、オーダーメイドで支援を行います。また多職種チームの中でこそ最高のパフォーマンスを発揮できると考え、日々研鑽を惜しまず、チーム医療の一員として行動します。 令和元年からは新たな挑戦をします。学童期発達分野の拡充です。放課後デイサービス「つみ木」において専門的な発達支援を行います。放課後デイサービスにおいて言語聴覚士として何が必要か、何ができるかを考え、日々試行錯誤しながら学童期発達分野への地域貢献を目指します。 私たち言語聴覚療法部門では、コミュニケーションと食事をとることに対して支援を行うことを専門にしています。

個別訓練

個別の訓練室で行うことにより、集中できる環境で訓練が行えます。患者様の症状や目指すレベルに合わせて、発音・発声の訓練メニューを考えます。

言語訓練

 脳の損傷により、話す・聞く・読む・書くことが難しくなることを失語症と言います。脳の損傷部位によって現れる症状が異なります。言葉がうまく出てこなかったり、話す言葉が不明瞭になったりします。 リハビリでは言葉を思い出す訓練や自分の発語を聞きなおす訓練を行います。また、コミュニケーションボード等を用いた、代償手段の獲得を目的としたアプローチも行います。

嚥下訓練

食べるために必要な筋力(舌・口唇・頬等)の強化、誤嚥してしまった時に食物を吐き出す訓練を行います。 その他に、口腔内の環境や機能の維持・向上を図る口腔ケアや、接触時の姿勢や食事形態の調整など、患者様の状態に合わせた設定で嚥下訓練を行います。

嚥下造影検査

嚥下造影検査は、レントゲンをあてながらバリウムの入った模擬食品を実際に口から食べて頂き、口から食べる機能に異常が無いか調べる検査です。

高次脳機能障害に対するリハビリ

脳卒中や事故により脳を損傷されると、記憶力が悪くなったり、集中力や考える力が鈍ったり、感情の起伏が激しくなったりするといった障害を生じることがあります。これらの障害は外見上障害が目立ちにくい事や、本人が障害を自覚していないことが多いです。詳細な評価を行うことで、適切なリハビリテーションと日常生活支援を行います。

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