花粉症とはさまざまな花粉が原因でおこるアレルギー疾患です。花粉症といえば春のスギ・ヒノキ花粉症がよく知られていますが、それ以外の花粉でも症状は起こります(イネ科、キク科など)から、決して春だけの疾患ではありません。
国民の16%ほどがスギ花粉症と推定され、最近では小児でも発症することが珍しくありません。
鼻症状だと水様性鼻汁(みずっぱな)、鼻閉(はなづまり)、くしゃみ、鼻のかゆみなどがあります(簡単にいうと花粉による季節性のアレルギー性鼻炎です)。その他、眼の症状(涙目、眼のかゆみ)、皮膚症状(皮膚のかゆみ)、のどのかゆみ、などがあります。 鼻症状の発作は朝に多く、モーニングアタックといわれています。
詳細な問診や通常の診察である程度は診断できます。しかし、花粉以外の原因も持っていることが多く、皮膚テストや血液検査を行なうことが望ましいといえます。 血液検査は保険適応であり、当科でも行なっております(結果がでるまでに数日間かかります)。
基本は原因の回避と薬物療法となります。その他手術や注射による治療があります。 1.原因の回避 治療の第1歩です。これをおこたれば薬を飲んでいても十分な効果はでません。 2.薬物療法 あくまでも「対症療法」なので花粉症がなくなってしまう訳ではありません。眠気の少ないものなど様々な薬剤があり、症状などいろんなことを考慮して使分けを行ないます。最近では症状の出る前から内服しておく「初期療法」が推奨されています。初期療法を行なうことで症状のない、あるいは軽い期間を少しでも長く保つことができます 3.手術療法 当科ではレーザー治療を行なっています(木曜日午後、予約制)。ただし、花粉症に対するレーザー治療実施は花粉飛散のシーズン前までに終らせておく必要があります。鼻の中の形
などに異常がある場合は入院での手術療法があります。 4.注射による治療 原因となるものを治療して体をならしていく「減感作療法」があります(実施している施設は限られており、当科では行なっておりません)。ステロイドの筋肉注射を花粉症治療に行なっている施設がありますが、時に激しい副作用をおこすことがあり、花粉症治療として望ましくないと考えられています(当科でも行なっておりません)
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