


飯田理恵、小西史子、村上衣美
| 薬物療法とは? 糖尿病には大きく3つの治療法があります。「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つです。 まずは「食事療法」「運動療法」からはじめ、それで不十分だったときに「薬物療法」が追加されます。薬をのむのは、バランスを考えた食事をとったり、運動をしたりするよりもずっと簡単ですが、残念なことに、薬だけでは良好な血糖コントロールは得られません。食事療法・運動療法をきちんとおさえた上に、薬物療法を加えることが大切です。 薬物療法で使う薬は、大きく分けて、内服薬とインスリン注射製剤の2種類があります。 |
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| 薬物療法で守って欲しいこと まずは、用法・用量をきちんと守りましょう。自己測定した血糖値や食事の量に合わせて、薬を増減する方がたまにいらっしゃいます。医師の指示なしに、そういったことはしないでください。血糖コントロールが悪くなるもとです。用法・用量は薬の袋やおくすり説明書に書いてありますが、覚えていたほうがなお良いです。 次に、規則正しい食事をとってください。糖尿病のお薬は、1日3食、毎日およそ同じ時間に食べることを前提に、用法用量が設定されています。食事を抜いたり、いつもの時間より大幅に遅れたりすると、血糖値が低くなりすぎてしまうことがあります。 飲み忘れたときの対処法も知っておきましょう。薬によって、気付いたときにのんでもいい薬とダメな薬があります。 一番大切なことは、治療を継続することです。糖尿病は自覚症状がないことがほとんどですが、体の中は着実に傷んでいきます。血糖値が改善しても、自己判断で服用を中止することは絶対にしてはいけません。定期的に診察を受けるようにしましょう。 |
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| 当院の糖尿病内服薬 ここでは、当院で使用している内服薬について、作用と注意点をおはなしします。大きく「すい臓に効くお薬」と「すい臓以外に効くお薬」に分けられます。 |
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| すい臓に効くお薬 : 血糖降下剤 |
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| すい臓を刺激して、インスリンの分泌を促すお薬です。効き目の持続時間によって、さらに2つのグループに分けられます。これらのお薬をのんでいるときは低血糖を起こす可能性があります。低血糖の症状や対処法について、よく知っておくことが必要です。 【グリミクロン錠40mg ・ グリベンクラミド錠2.5mg ・ アマリール錠1mg】 すい臓に効くお薬のなかで、作用時間の長いほうです。服用後30分ほどで効きはじめ、12-24時間効果が持続します。全体的な血糖値を下げるのに効果的です。 【ファスティック錠90mg ・ グルファスト錠10mg】 すい臓に効くお薬の中で、作用時間の短いほうです。服用後10分ほどで効きはじめ、4-5時間効果が持続します。比較的初期の糖尿病によく効き、食後の高血糖を抑えるのに使われます。「食直前」に服用します。 |
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| すい臓以外に効くお薬 |
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| インスリン分泌を促進することなく、血糖値を下げたり、上がりにくくしたりするお薬です。以下の薬のみで治療している場合は、低血糖を起こすことはまれです。 【ベイスン錠0.2mg ・ セイブル錠50mg】 小腸に効きます。食事中の糖分(炭水化物・デンプン)がブドウ糖に分解されるスピードを遅くして、糖分の吸収をゆっくりにするお薬です。食後に急に血糖値が上がるのを防ぎます。効果を発揮するために「食直前」に服用します。のみ始めてしばらくは、オナラの増加や、お腹が張った感じがするといった症状が現れることがありますが、1ヶ月ほどで自然とおさまることが分かっています。 【メデット錠250mg】 【アクトス錠15mg】 肝臓と筋肉に効きます。肝臓では「グリコーゲン」という物質からブドウ糖が作られるのを抑えます。筋肉では、インスリンの働きを高めて血糖値を下げます。ビグアナイド剤は主に肝臓に、インスリン抵抗性改善剤は主に筋肉に作用します。 |
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| 他の薬をのむときの注意点 お薬の中には、糖尿病の治療薬と相性の悪いものもあります。病院から処方される薬だけではなく、一般に薬局で売っている薬の中にもありますので、薬局・薬店でお薬を購入するときには、薬剤師さんに現在のんでいる薬とののみ合わせを確認しましょう。 また、食事と運動のみで治療中で、お薬をのんでいなくても、糖尿病患者さんに使わないほうがいいお薬、使ってはいけないお薬があります。他の医療機関にかかるときには、糖尿病であることを伝えるようにしてください。 |
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